12月5日、YAMICはドイツ船主向けに建造した４万㎥積みDual Fuel LPG / Ammonia Carrier１番船「GASCHEM EUROPE（リベリア船籍）」を無事引渡しました。

Hartmann社　会長Alfred Hartmann氏、Hartmann AG CFO Michael Hoppe氏、Hartmann Shipping MD Ulrich Adami氏、新造船マネジャーIonut Cornea氏、大中華エリアマネジャー龍葉飛氏、並びに揚子江船業グループ副総経理兼YAMIC総経理宋書明、CFO上山淳一、COO田村光路、CMO中尾慎一らが引渡調印式に出席しました。

12月6日午前、JHW社執行役員王建平氏、DNV大中華エリア首席Norbert Kray氏、DNV大中華エリア北部首席晏晓琳女史、揚子江船業グループ副総経理兼YAMIC総経理宋書明、CFO上山淳一、COO田村光路、副総経理陳国強氏、CMO中尾慎一及び各協力者、従業員などが命名式に出席しました。

太鼓と銅鑼は鳴り響き、龍と獅子はともに踊り、楽しい雰囲気の中で命名式が始まった。

造船所代表として、宋書明は：

「5年前に会社を設立した際に、YAMICを世界で最も競争力のあるクリーンエネルギー船の建造基地として、中型LPG・LEG・LNG運搬船の分野に注力することを、 目標に掲げました。 YAMICは2019年8月より生産を始め、1年後の2020年に初のガス船を受注しました。 創立5年目となり、各方面のご協力をいただいて、本日ついに初の４万㎥積みDual Fuel LPG / Ammonia Carrierの命名式を迎えました。0が1となったこの成果はYAMICにとっての一里塚と言えます。船主殿、DNV船級殿、造船所、ご協力者の皆様のご援助と努力で建造、試運転を無事かつ順調に進め、引渡しの日を迎えました。

「本日、本船の命名と引き渡しは始まりに過ぎず、我々の目標はこれ以上にあることを、私たちははっきり意識しています。揚子江船業グループと株主の期待に応え、世界で最も競争力のある中型クリーンエネルギー造船基地になり、ご関係の皆様のサポートをいただき、船主殿、船級殿と緊密に協力を続け、より良い未来を創造し、より安全で環境に優しく、競争力のある造船所を目指しましょう。 これからも船主・市場の要求の変化に従い、心を込めて船を建造し、YAMICガス運搬船という世界的なブランドを築いていきましょう」と発言しました。

船主代表として、HARTMANN董事会主席Alfred Hartmann氏は:　

「来場の皆様とともに、世界初の半冷却・半加圧式中型LPG運搬船の引渡しに立ち会えることを大変光栄に思います。 本船の建造に携わった方々に心から感謝申し上げます。 皆さんのたゆまぬ努力のおかげで、本日の引渡しが現実となりました。

「半冷却・半加圧の中型LPG運搬船がまだ市場に出回っていなかった当時、私たちは同じ志を持っていたYAMICと出会って、緊密な協力関係を築き始めました。 宋氏のチームとの初対面から、彼らのプロ的精神、安全で清潔な工場環境、そしてこの船を一緒に建造しようという姿勢に感動致しました。 そしてついに、Ｈartmannチーム、造船所、船級協会の協力の下、環境に優しい世界レベルの中型LPG運搬船の建造に成功しました。

「HartmannとYAMICの協力関係は今後も長く続くと確信しています。 私たちは、より清潔で環境に優しい船舶を建造することを目指し、2050年までに二酸化炭素排出ゼロという目標を達成することを楽しみにしています。」と発言しました。

ゴッドマザーFatou DOSSO女史は新しい船を「GASCHEM EUROPE」号と命名し、ロープを切ってシャンパンの儀礼を行いました。新しい船や船に乗っている乗組員の航行を祝福し、船主に栄誉と富をもたらすことを心から祈っております。ここに爆竹と汽笛は鳴り響き、龍と獅子がともに踊ります。

獅子が舞台に近づき、Alfred Hartmann氏とゴッドマザーが目を入れました。

「GASCHEM EUROPE」はDNVに入級、2022年9月9日着工、2023年4月20日船台搭載、8月22日進水、11月18日に試運転から無事に戻り、約15ヶ月をかけて完成しました。引渡しは契約納期より4ヶ月前倒しとなっています。 本船は、世界初の低温カーボン・マンガン鋼製3室C型タンクを搭載し、液体貨物倉のスペース利用率を約10％向上させました。 また、先進的なLPGデュアルフューエル主機と高効率プロペラを採用し、フルサスペンション・ダブルツイスト・ラダーの組み合わせによりTier III排出規制を満たし、世界最新の高効率・省エネ技術を組み合わせたユニークなデザインのグリーン船舶となっています。

新しい船は12月８日に出航します。彼女の順調かつ無事な運航を祈っております。